SC杭について
さて、今日はSC杭についてです
先にも述べましたがSC杭とは、鋼管の内面にコンクリートを巻き込んだ杭ですせん断力に対する抵抗力に優れており、主に重要構造物などに震性の杭として用いられますただし、PHCより割高となるために杭全体をSC杭とすることはコスト的に問題があるため、地震時のモーメント分布を計算し必要な部分のみをSC杭とすることがより経済性のある施工となります
一般的に地震時のモーメントは基礎面より地中に向かい5~10mの間で最大となることが多いようで、よってその部分のみをSC杭とすることが多いようです
では、SC杭の製造工程を見てみましょう
この灰色のパイプは鋼管の中にコンクリートを入れる管となっています
コンピュータ制御でコンクリートを投入していきますちなみにスランプは1cm程度です固いですね
コンクリートの投入が終わりましたら今度はお待ちかねの遠心力を掛ける作業です
専用の回転台にのっけられてぐるぐるされます見ていたら目が回りますよ
で、できあがるとこんな感じです
コンクリートがピカピカ光ってますね
このあと、PHC杭同様専用の養生プールに入れられ蒸気養生されます
以上がSC杭の製造過程です
次回からはいよいよ本施工、既製杭沈設のお話です
お楽しみに~